勅使河原茜のブログ「おもいの花束」

2014年12月24日

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第91回「女子美術大学特別講義」

早いもので2014年もあと数日を残すのみとなりました。
振り返れば、今年も数え切れないほどの多くの花と人と空間と出会い、すてきな思い出をたくさん作ることができました。
中でも、今年客員教授をお引き受けした女子美術大学の学生さんたちとの授業は、緊張と驚きと喜びが一緒になった忘れられない経験でした。

 

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12月4日、第2回目の特別講義を行いました

テーマは「連花(れんか)」。
連花とは、先代家元、勅使河原宏が提案した新しいいけばなのかたちです。和歌の「連歌(れんが)」が、大勢の人が場を共有しながら上の句と下の句を詠み継いで楽しんだように、「連花」も、1人目のいけばなに対して2人目のいけ手が何かを感じ取り花をいけ、そして3人目が2人目の花から何かを受けとめて花をいける、というように次々に作品を連ねていけていくこと。難しいテーマかなとも思いましたが、逆にいけばなの経験がないからこそ、先入観に縛られず楽しんでもらえるかもしれないと思いきって挑戦することにしました。

 

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まず、いけばなについての簡単な説明と花ばさみや剣山の使い方のレクチャーをして、連花のスタートとなる最初の作品をデモンストレーションでいけました

 

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5人ずつ4つのチームに分かれて、


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まずは花材と花器選びです


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アトリエスタッフの手を借りながら、自分のおもいをかたちにしていきます

 

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いける時はみんな真剣そのもの

 

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全員がいけ終わった後、一人ひとり自分の作品についてコメントしてもらいます

 

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前の作品に何を感じ、それに対して共鳴するのか反発するのか。笑ったり、頷いたり、首をかしげたり…。話はつきません

 

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最後は全員がすてきな笑顔でした。連花という“遊び”を心から楽しんでくれたようです。
連花を提唱した勅使河原宏が、
「最初から自分のかたちを決めてくる人がいるが、そんなものは『連花』とは言えない」と鋭く指摘する通り、いけばなという「かたち」そのものを持たない彼女たちだからこそ、連花を純粋に遊ぶことができたのではないでしょうか。
一度手にしたものを、思い切って手放してみる勇気や冒険心。新しい創造はそこから始まるのかもしれない。そんなことを感じさせてもらった女子美術大学の特別講義でした。

来年2015年も、失敗を恐れずたくさんのことに挑戦していきたいと思っています。
皆さま、どうぞ良い御年をお迎えください!

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