コロナ禍により会場に足を運ぶ展覧会の実施が難しい今、千葉県支部展は、冊子での誌上展覧会として開催されました。

記念誌での開催

冊子には、これまでの活動の中で撮影された、152名による作品が収められ、家元作品も収録されました。

2021年2月発行

家元作品

新たなかたちを求めて

世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス感染症の流行により、私たちの日常は今大きな変化を迫られています。いけばなも例外ではありません。当たり前に行ってきた展覧会やお稽古も、今まで通りでは成立しなくなっています。
昨年創立三十周年を無事終えられた千葉県支部も、満を持して企画した支部展を中止せざるを得ませんでした。けれど、ただ立ち止まったままではいないのが、千葉県支部の皆さんです。創造への熱い思いは、紙上展覧会の開催というかたちに結実しました。
いけばなは、花と人、人と人が直接思いを交歓するところに本質的な魅力があります。この原点を忘れなければ、私たちはどこまでも自由に大胆に様々な表現に挑戦することができるのです。
今回の紙上展覧会の試みもその一つです。コロナ後の、いけばなの新たな展開のひとつにしてほしいと、私は大いに期待しています。

草月流家元 勅使河原茜

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