2023年4月29日に国立能楽堂にて開催された、「第四回下掛宝生流能の会」の「半蔀」で勅使河原茜家元が立花供養の花を担当されました。

「半蔀」は源氏物語・夕顔の巻を基に作られた能で、主人公の女(シテ)は、光源氏と束の間のはかない契りを結んだ夕顔の霊のような、或いはその逢瀬のきっかけとなる宿の垣に咲く夕顔の花の精のような曖昧な存在として描かれており、この巻が帯びる夢幻的なイメージを上手く投影させているのが魅力の作品です。

開催概要

  • 公演日:2023年4月29日(土・祝)
  • 会場:国立能楽堂

「半蔀」

シテ:観世 清和
ワキ:宝生 常三(森常好 改メ)
アイ:山本 泰太郎
大鼓:亀井 広忠
小鼓:大倉 源次郎
笛:一噌 隆之
後見:観世 三郎太、武田 宗和、坂口 貴信
地謡:川口 晃平、観世 淳夫、谷本 健吾、梅若 紀彰、清水 義也、観世 銕之丞、角 幸二郎、観世 喜正
花:勅使河原 茜(草月流家元)

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